レガシーIEのデバッグ環境について

口上

モダンブラウザが普及した今日、いまだレガシーIEは死なず。 つまりそれはクロスブラウザ動作確認をIEでも行わなければならないことを意味する。

IEである。

レガシーIEの入手方法について

モダンな開発者であれば仮想マシンは常識であるのでmodern.IE( https://www.modern.ie/ja-jp/virtualization-tools )を使用する。各ホストOS向けにイメージが配布されているのでそれをダウンロードすればよい。

ただし中身はIEしか入っていないWindows環境なので後述する方法でデバッグ環境を構築する必要がある。さもなければ死ぬ。

デバッグ環境の構築について

Microsoft Script Editorかそれが同梱されているMicrosoft Officeを所持しているならばそれをインストールして使用する。 所持していなければVisual Studio Express( http://www.visualstudio.com/downloads/download-visual-studio-vs) をインストールする。for Webあたりでよい。 ここで注意が必要なのはVisual Studio Express 2013のシステム要件は Windows 7 以上となっており、modern.IEのIE7のOSである Windows Vista では動作しない。あきらめてページ下部にあるVisual Web Developer 2010 Expressをインストールする。 なおこのインストールは時間がかかるのでインストーラーを走らせてから他の作業を並行するとよい。

デバッグについて

ここまで整備すればあと一歩である。

  1. IEのInternet Options -> Advanced -> Disable script debugging (Internet Explorer)のチェックを外し、
  2. Visual Studio側でFile -> New Web Siteでプロジェクトを作成し、
  3. Debug -> Start Debuggingすればよい。

レガシーなデバッグ環境にはdeminifyなどというモダンな機能はついていないのでminifyしていないコードを使うことを推奨する。